ご挨拶

平成17年、兵庫県の石綿工場の従業員や家族、周辺住民のアスベストの健康被害が報道されたことを契機に、長い間見逃されてきた全国各地のアスベスト健康被害者に対する調査・診断・治療・補償の取り組みが、厚生労働省・環境省・全国労災病院・民間医療機関などにおいてなされてきました。

しかしながら、今なお、アスベストを職業性暴露された方、あるいは環境暴露をされた方が多数見逃され、適切な健康管理・治療・補償がなされていない方が相当数おられるのが現状です。

また、このアスベスト問題を契機に、溶接工肺・インジウム肺など新たな職業性疾病、労働安全衛生に関する問題が提起されだしましたが、その専門家は少なく、取り組みは不十分なままです。

当院にてアスベスト・じん肺外来を開設し、この分野の専門医がアスベストや粉塵作業による健康被害の、診断・治療・健康管理に尽力してまいります。また、アスベスト・じん肺に限らず、様々な職業性疾患に関して診療を通じて相談に乗っていります。

アスベスト・じん肺外来担当医師
武内 浩一郎

医師紹介

武内 浩一郎

学歴 1981 東京大学医学部卒業
職歴 1987-1992 東京大学医学部助手
1992-2008 横浜労災病院 呼吸器科部長
2005-2008 アスベスト疾患 関東ブロックセンター長
2008-2019 富山労災病院 勤労者呼吸器病センター長
資格 日本呼吸器学会指導医
日本呼吸器学会専門医
労働衛生コンサルタント
専門 呼吸器疾患一般
職業性呼吸器疾患
労働安全衛生

診療日・診療時間

月曜日午後 14:00~17:00
水曜日午前 9:00~13:00
※診療は呼吸器内科外来にて行います。